2001年からの10年間、鉱山生産ではチリが1位の座を占め、上位10カ国ではペルー、中国、ザンビアの生産量が増加している。圏外では2013年にOyu Tolgoiの操業を予定しているモンゴルが注目される。鉱石の輸出では、鉱山生産量と同様にチリとペルーが、1位と2位を占める。輸入においては中国、日本、韓国の東アジア3カ国が上位3カ国であり、世界全体の70%弱を占める。
同時期の地金生産量については、2001年時点では3位の中国が2010年には3倍にまで急伸し、2006年以降は1位の座を占めている。中国以外では米国が同期間で約40%生産量を減少させた一方で、鉱山生産でも生産量を伸ばすザンビアが2倍以上に増加させたのが注目される。消費量では、2001年から2010年の間に3倍以上に増加した中国が、それまで1位の座を占めてきた米国を2002年に取って代わった。輸出においては国内消費の少ないチリとザンビアが1位と2位を占める。その他ではPridop製錬所がAurubisの保有となってから生産量を増やしたブルガリアの輸出量が増えている。輸入量は中国が圧倒的に多いが、トルコやブラジルもこの10年で2倍前後に増加している。
企業別ではCodelcoとFreeportが双璧をなすが、合併が合意に至ったGlencoreとXstrataの動向も注目される。
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