世界の金鉱産量は合計2700t/aで、国別内訳としては中国の370tがトップで、豪、米国、ロシア、南アフリカが続く。埋蔵量は19年分あるが中国は6年分と少ない。金産出は8割が金銀鉱山からのものである。企業別ではBarrickの 236tがトップで、Newmont、Anglo gold Ashanti、Gold Fields、Goldcorpが続く。金50t/a規模の大鉱山は、Murantau(ウズベキスタン)、Newmont Nevada(USA)、Cortez(USA)、Yanacocha(ペルー)、Grasberg銅山(インドネシア)がある。探鉱は盛んに行われているが、開発中の大型プロジェクトは環境問題や住民問題を抱えている所が多い。
銀については、世界の鉱産量は24ktでメキシコの4.25ktがトップで、中国、ペルーが続く。銀産出は7割がベースメタル鉱山の精鉱に随伴するものである。企業別では、Penoles の1.5ktがトップで、BHP、KGHM、Goldcorpが続く。銀1000t/aクラスの大鉱山はCannington(豪)、Fresnillo(メキシコ)、Penasquito(メキシコ)があり、これらは鉛亜鉛鉱山である。
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