新規大型非鉄鉱山プロジェクトの中で環境問題や反鉱山運動により遅延・頓挫するものが多い。持続可能な開発のためには、企業倫理・環境保護・文化と地域の尊重・正しい情報提供・話し合いが必要、さらに、閉山時と閉山後の環境保全と地域の発展を考慮する必要がある。
大失敗の例を3つ挙げた。USAアラスカのPebble鉱山は、鮭が遡上産卵生育する流域で、企業が環境アセスを提示する前に連邦環境保護局が開発を拒絶した。ペルーMinas Conga鉱山は、水源の湖の水を人工池に移設して元の湖に鉱山を作る計画に対して反鉱山運動が起き、反対派の県知事と推進派の大統領を含む大政争になりデモや非常事態宣言で死傷者を出し、プロジェクトは凍結状態になった。チリ・アルゼンチンを跨ぐPascua-Lama鉱山は順調にプロジェクトを進めていたが、工事中に氷河破壊と氷河汚染を起こして中断した。成功例として、USAアラスカPogo鉱山、ペルーToromocho鉱山、チリCasarones鉱山を挙げた。
今後のプロジェクトでは、誠実さと会話を密に行い、地元貢献を行い、将来枯渇後に活用できる財産を作っておく必要がある。
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