中国は前回報告した2010年以降の変化が大きく、生産・需要がピークにさしかかっている可能性があり、当時の際限のない膨張を見直す必要が出て来た。この見直しと共に中国に続く新興国を探る上で、未調査分を追加した。
中国では膨張の終焉が近付きつつあり、殆どの製品区分で能力過剰となっているが、生産能力増強計画は盛んで余り衰えていない。一方で、品質の劣る旧式設備による製品が多くを占める状況は変わらず、貴重な資源の爆食を続けている。
中国に続く成長の期待される国として、GCC( 湾岸アラブ諸国協力会議 )のサウジアラビア、UAE、オマーンの3カ国では、棒・形材、板・条品を中心として年平均 +12%を超える勢いで需要量が伸び続けており、有望市場と見られる。この3カ国が浮かび上がって来た。
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