ラテンアメリカは、メキシコ以南の北米大陸、カリブ海地域、南アメリカ大陸の大小さまざ
まな33ヶ国から形成されている。経済規模 (GDP) が大きい順にブラジル、メキシコ、アルゼンチン、コロンビア、ベネズエラ、チリ、ペルーの順になっているが、ブラジルとメキシコが突出した規模で2大大国になっている。
2013年の世界全体の電線消費量は 158,739 百万US$であった。これに対してラテンアメリ
カの電線消費量は9,645 百万US$で世界全体の6.1% の市場規模になっている。ラテンアメリカ人口の世界比率は6.8% 、ラテンアメリカGDPの世界比率は7.8% であり、電線消費比率はこれらの数値よりやや低い値になっている。
ラテンアメリカの中で電線消費量が一番多いのはメキシコ(4,346 百万US$)、二番目に多
いのはブラジル(2,897 百万US$)で、この2ヶ国でラテンアメリカ全体の75%の消費量になっている。
ラテンアメリカで事業展開している主要な電線会社は6社ある。大きな電線市場であるメキ
シコでは地場メーカーのViakable (ビアカーブレ)とCondumex (コンドゥメックス)の2社
が、ブラジルではグローバルメーカーであるPrysmian (プリズミアン)、Nexans (ネクサン
ス)、General Cable (ジェネラルケーブル)と日本のFISA (古河電工)の4社が存在感を示し
ている。
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