地球温暖化の取返しのきかない悪影響を防止するため、各政府・国際機関・企業等はパリ協定に基づき、カーボンニュートラル化を推進している。これには
再生可能エネルギー・原子力・電気自動車からなるクリーンエネルギーへの移行が不可避である。クリーンエネルギーへの移行には多量の非鉄金属を必要とし、
その需要は現状の供給能力大きく上回と思われる。非鉄資源の開発促進・確保が急務となっている。銅製錬の温室効果ガスの削減には安定供給で、受け入れ
可能な価格(Affordable)の低カーボンフットプリントの電力確保、そして非鉄リサイクルの強化が必要である。EUはクリティカルメタルの域内リサイクル・
炭素国境調整メカニズムによりブロック経済化を進めている。中国も非鉄リサイクルに数値目標を定め、リサイクル部門を強化している。日本の非鉄製錬業も
非鉄スクラップの増集荷に国内・国外での一段の努力が必要である
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