トリウム原子力発電の利用は、核拡散防止、地球温暖化防止、放射能に関する安全性につながる。トリウム発電の燃料となるトリウムはレアアース鉱物に含まれることが多くトリウム資源はレアアース資源でもある。レアアースは高機能材料への利用拡大で重要性を増し、需要も増大している。中国は、世界のレアアースの97%のマーケットを支配する。日本は中国に供給を依存し、安定供給不安の中にある。レアアース資源は放射性のトリウムを含まないレアアース資源が開発されてきている。トリウムを含むレアアース資源を確保すれば、中国の1極支配に左右されないレアアースの供給が可能となり、かつ安全でプルトニウムを発生しない電力が得られ、ウランからトリウムへの需要変化がおこる。インド、米国、ブラジル、オーストラリア、中国などトリウム発電への技術開発を行う国は拡大している。レアアース、トリウムの利用は電力革命と、加工産業維持発展に結びつく。 |